木造アパートは家賃が安く、生活費を抑えたい方に人気です。
しかし、一部では「木造アパートはやめとけ」という意見も見られ、後悔している人もいるようです。
実際に引っ越してから音漏れなどのトラブルに巻き込まれるのは避けたいですよね。
そこで今回は以下の内容でご紹介します。
▼この記事に書いていること
木造アパートのデメリットだけでなく、「よかった」という口コミも紹介します。
実際に木造アパートに住んだことのある人の口コミをまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
木造アパートはやめとけ?評判まとめ
引用元:Pixabay
「木造アパートはやめとけ」という口コミの理由として多く挙げられていたのがこちらです。
- 騒音トラブルが起きやすい
- 気密性が低く寒い・暑い
- 古い物件だと耐震性が低い
- 害虫が発生しやすい
木造の集合住宅で築年数が古い物件だと「壁が薄くて隣人や上下階の生活音が気になる」という口コミが多く見られました。
遮音性や耐震性の低さに関しては築浅の物件を選ぶことで回避できる可能性があります。
騒音対策が取れていないと入居希望者が集まらないため、新しく建てられた物件ほど遮音性に優れた素材を使用しているケースが多いです。
また、2000年に耐震基準の是正が行われたので、以降に建てられた木造アパートは耐震性の面で安心です。
木造アパートは最悪?デメリットの口コミ
引用元:Pixabay
古い木造アパートの悩みとして挙げられることの多い臭い問題。
臭いの原因は湿気がこもってできたカビや排水口の詰まり由来の下水など様々です。
臭いは掃除をしたり住んでいるうちに気にならなくなることもありますが、改善しない場合は管理会社や大家さんに伝えて対応してもらいましょう。
また、木造アパートは女性の一人暮らしにはあまり向かない点もデメリットと言えます。
木造アパートにはオートロックがないことがほとんどで、音漏れのしやすさから生活サイクルを近隣住民に把握されてしまう可能性もあり、防犯面で心配です。
内見の際には隣の部屋や外からの音がどの程度聞こえてくるか(=自分の部屋からの音漏れがどの程度響くか)確認するようにしましょう。
また、その他の木造アパートの悪い口コミ・噂がこちらです。
真相を見ていきましょう。
うるさい・ノイローゼになる?
木造アパートの口コミで多いのが、騒音に関するトラブルです。
木造の集合住宅初体験中だけれど、こちらが2階でも1階から子どもの走り回るドスドス音と奇声と謎の「ガタンゴトン!!」って声が毎日19時から21時までノンストップ、これは無理かな・・・子供がうるさいのは仕方ないとは言え少しは減らす努力くらいはしてほしい 引用元:X-@snowkoke
私は木造アパートの2階に住んでいますが、騒音は気になりません…!隣の部屋の人が階段を登る時の音がたまに聞こえるくらいです 引用元:X-@RG_miyu29
「うるさい」という内容が多いですが、「騒音は気にならない」という意見もあります。
木造は他の構造より防音性能で劣りますが、住民の質や部屋の位置、エリアによって騒音の程度は異なります。
また、人によってどの程度の音が気になるかも異なるため、実際に内見をして隣人の生活音や外からの音が聞こえるか確認しましょう。
寒いし暑い?対策は?
木造アパートの中でも特に1階は「寒いし暑い」という意見が多いです。
木造、夏は暑くて冬は寒いです。。左右の隣、下の住民の生活音めちゃくちゃ聞こえます。掃除機や洗濯機の音はもちろんくしゃみまで笑 引用元:X-@yumenonaka24h
早く電気毛布届いてほしいー 寒い、寒すぎる、、、断熱の弱い木造アパートだから、暖房を最大力でつけても全く温まらない。。。引用元:X-@KametaKotukotu
木造は通気性が良い反面、気密性の低さから室内の温度が外気に左右されやすいというデメリットがあります。
いくら冷暖房を効かせても隙間があると外気が入ってきてしまい、効果が半減してしまいます。
そのため、遮熱シートや隙間風防止テープなどを活用して外気をできる限り遮断するのがおすすめです。
耐震性が低く地震の時揺れる?
木造アパートの1階に住んでいる人の口コミでは、「地震の際に揺れが気になる」という内容が見つかりました。
結構ゆれる地震だ!!!大きめだ!!!木造は揺れる 引用元:X-@marimo_aka21
日本は地震の多い国なので、耐震基準は度々見直されています。
1981年6月1日以降に建築確認を行われた建物に関しては、新耐震基準の適用が必須となりました。
新耐震基準では、
- 震度5の地震が起きてもほとんど損傷しない
- 震度6~7の地震が起きても倒壊しない
ということが求められています。
更に1995年の阪神淡路大地震によって多くの木造住宅が倒壊したことをきっかけに、2000年には
- 地盤調査の規定の拡充
- 基礎形状の規定
- 建物の構造をつなぐ部分に関する規定
など、より細かく建築基準法が改正されました。
そのため、耐震性に関しては1981年6月1日以降に建築確認がされたのか、2000年以降に建築確認がされたのかといった具合に、時代によって耐震基準が異なることに注意する必要があります。
築年数の古い木造アパートは当時の耐震基準であることがほとんど。
木造アパートの耐震性能の高さが気になる方は2000年以降に建てられた物件から選ぶのがおすすめです。
ゴキブリ・ねずみがやばい|虫対策は?
木造アパートの中でも特に1階だと、ゴキブリなどの虫やねずみなどの害獣が出やすいという口コミが多く投稿されていました。
今住んでる木造アパートに引っ越してきてから定期的に屋根裏でカサカサ音がしてるけど、これネズミだったのか。引用元:X-@moriyaharuka
築5年のおしゃれ木造アパートに1Fに住んでましたが住民用のゴミ捨て場あって、ゴキブリに1ヶ月で3回入られてます 引用元:X-@REXGyaooo
1階は上階と比べてアリやムカデなどはって移動する虫も侵入しやすく、日当たりの悪さから虫の好むジメジメした環境になりやすいのがネックです。
木造アパートの1階に住む場合は玄関周りや網戸などに隙間がないか確認し、定期的に排水口周りも掃除して侵入経路と住み家の排除をしましょう。
木造アパートでよかった!住んでみた人の口コミ
引用元:Pixabay
続いて木造アパートに住んでよかったという内容の口コミ・メリットを紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
賃料が安い
木造アパートの最大の魅力は家賃が安いこと。
海沿いなのに家賃が安すぎる。1Kの木造アパートをアメリカンヴィンテージに。男なら一度は憧れる。これで茅ヶ崎・家賃3万ってどういうことよ?引用元:X-@Yu__ta_H
鉄骨造やRC造、SRC造など他の構造と比べて建設コストがかからないため、家賃も安い傾向にあります。
そのため、学生や初めて一人暮らしをする人など、生活費を抑えたい人から人気です。
湿気が溜まりにくい
木造は鉄骨造よりも通気性に優れていて湿気が溜まりにくいというメリットがあります。
やべぇ〜木造建築通気性良すぎ。ん〜空気循環よく出来てる。引用元:X-@djow69
こんなに暑くても木造建築で、風通しがよくて庭には木々があるから扇風機だけで、十分過ごせる。引用元:X-@koheidabe
通気性が良いと部屋の中と外との温度差が抑えられ、窓に結露が発生しにくくなるため、窓辺のカビを抑制できます。
一方、通気性の良さゆえに冷暖房の効きが悪くなってしまう点には注意が必要。
夏はエアコンと扇風機で空気を循環させ、冬は窓に遮熱シートを貼ったり保温効果の高いカーテンにしたり対策をしましょう。
おしゃれにリノベーションされている
築年数の古いアパートは設備や内観・外観の劣化から入居者が決まりにくくなります。
大家さんとしては入居者がいなければ家賃収入がなくなってしまうため、なるべく空室は避けたいもの。
そこで、築年数は経っていても綺麗にリノベーションしている木造アパートが増えています。
最終候補の一つ、築60年の木造アパート家賃6万内見してきた、リノベーションしてあるだけあってだいぶ綺麗 引用元:X-@hiyoruhiyori
外観や内観、設備だけでなく間取りまでフルリノベーションしている物件なら、築年数を感じさせません。
リノベーション済みの物件は同じ築年数の木造アパートより家賃が高いことが多いですが、それでも鉄骨など他の構造よりは安い傾向にあります。
新築は音漏れ対策がされている
木造アパートは音漏れなどの騒音トラブルが度々話題になります。
このことを受け、独自の防音対策を売りにしている大手ハウスメーカーも増えています。
当方木造住みですが、音漏れとかは全然気にならない!引用元:X-@mayoiiak
うちは木造ですね 小さな生活音はしますけど、窓閉め切ってれば声は気にならないくらいですよ 引用元:X-@hirota_s1000rr
代表的なのが大東建託の高性能な賃貸住宅「DK SELECT」で使用されている高遮音床「D-tone55」です。
「D-tone55」は従来仕様より最大15db低減でき、上下階からの足音や生活音が抑えられるのが特徴。
大東建託以外にも、多層構造の外壁を使用して外からの音を軽減しているハウスメーカーが増えているので、木造アパートで騒音が心配な方は築浅の物件を選ぶのがおすすめです。
木造アパートの音漏れはどれくらい?【騒音トラブル】
引用元:Pixabay
木造アパートで築年数が古いものに関しては石こうボードを使った薄い壁の物件が多く、遮音性が低いです。
また、サッシの劣化による隙間なども遮音効果を低減させてしまう原因となります。
そのため、隣の部屋のテレビの音やトイレの音といった生活音、いびきやおならの音まで聞こえるといった意見もあります。
この家木造なのにすごい!!全然周りの声聞こえない!!って引っ越して2ヶ月間めちゃくちゃ感動してたけど、最近いきなり隣の人のいびき聞こえてくるし足音すごいし今まで隣に人が住んでなかっただけっぽい… 引用元:X-@AonoYuuki_
木造アパートだから上の階の人が床に座った状態でおならすると聞こえる 引用元:X-@act_hodumi
基本的に築年数の古い木造アパートは生活音が筒抜けと考えて良いでしょう。
話し声はどれくらい聞こえる?対策は?
木造アパートで築年数の古い物件や遮音性の低い物件だと、隣人の話し声が内容まで聞こえることもあるようです。
木造だからなのか上の物音とか話し声かなり聞こえる これが普通なのか上が配慮足りないのかわからん 引用元:X-@shuzotoon
ロフトと下の階、壁越しだから内容はっきりとは分からんけど…近くまでいけば内容も分かる。録音できるのか…?管理人曰く「木造で壁が薄いから話し声が聞こえるのはしょうがない」だそうで。引用元:X-@Kmatsuri
話し声による騒音トラブルを避けるための対策としては、遮音カーテンや隙間テープがおすすめです。
遮音カーテンは特殊な素材や織り方によって、話し声などの空気音を遮音・吸音する効果があります。
また、隙間テープは窓やサッシの隙間に貼ることで、外からの音や自分の部屋からの音漏れを軽減する効果が期待できます。
壁越しに聞こえる話し声を軽減するのには防音壁の取り付けなど、賃貸では難しい対策が必要。
そのため、どうしても隣人の話し声が気になる場合は管理会社や大家さんに相談しましょう。
最近の木造アパートの防音性は?
築浅の物件や大手ハウスメーカーの物件では、木造でも十分な防音対策が取られているケースが増えています。
壁に遮音材を入れていたり遮音構造の床を採用していたり、新しい物件であるほど防音に力を入れている可能性が高いです。
高遮音床だと大東建託の「D-tone55」や積水ハウスの「シャイド」などが有名で、いずれも上階の足音や物の落下音を大幅に軽減できるのが特徴。
各社とも独自の技術開発を行っていて防音対策は年々進化しているため、木造アパートなら築浅の物件を選ぶのがおすすめです。
足音は仕方ないの?
木造アパートで築年数が古い物件だと、上階からの足音が気になることも。
足音を軽減するには床のリフォームや防音カーペットを敷いてもらうなど、自分だけではどうにもならない対策が必須となります。
そのため、足音が気になるときは管理会社に大家さんに相談して上階の住民に注意してもらうのがおすすめ。
自分で直接注意するとトラブルの元となる可能性があるので、必ず管理者を通しましょう。
木造アパートの防音対策|壁や床は?
引用元:Pixabay
自分でできる木造アパートの防音対策がこちらです。
防音グッズ | 効果 |
---|---|
遮音カーテン | 外を歩く人の話し声や 車の走行音による騒音の軽減 |
隙間テープ・遮音シート | 外からの騒音や 外に漏れる音の軽減 |
防音マット | 自分の部屋の足音が下の階に 響くのを軽減 |
後付けするタイプの防音壁も市販されていますが、部屋が一回り狭くなるのと値段が張るため気軽に導入できないのがデメリット。
上記の防音グッズは比較的安価で設置も簡単なので、騒音が気になる方におすすめです。
【Q&A】木造アパートのよくある質問
引用元:Pixabay
ここでは木造アパートでよくある質問に回答します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
子育てはできる?
木造アパートは鉄骨造などと比べて遮音性が低いです。
そのため、赤ちゃんの泣き声や子どもが走る音などで騒音トラブルに発展する可能性があります。
子育て世帯の多い木造アパートであればお互い様ですが、単身者の多い物件だと気を使うことになるでしょう。
木造アパートで子育てをする場合は遮音カーテンや防音カーペットの使用など、対策を取りトラブルを回避するのがおすすめです。
テレワークはできる?
先述の通り、木造アパートの中でも築年数の古い物件は話し声が筒抜けになってしまうケースが多々あります。
隣に住民が留守にしている時間帯であればテレワークで会議をしていても問題ありませんが、在宅している場合には騒音となってしまう可能性も考えられます。
隣人が日中在宅しているのなら、響かないような声量を心がけるのが無難です。
まとめ
今回は木造アパートについて以下の内容でご紹介しました。
- 木造アパートは騒音トラブルや気密性の低さがデメリット
- 家賃の安さや通気性の良さがメリット
- 近年は木造でも遮音に力を入れているハウスメーカーが多い
- 騒音対策には遮音カーテンや防音マットがおすすめ
木造アパートは他の構造より家賃が安いため、生活費を抑えたい人や学生に人気です。
しかし、構造上鉄骨造などより隙間があるため、騒音や寒さ・暑さなどが気になることも。
築浅の物件なら遮音対策が十分に行われている可能性が高いです。
そのため、木造アパートで騒音が心配な方は新築・築浅の物件を選ぶのがおすすめです。
ぜひ今回の記事も参考に素敵な物件を見つけてくださいね。
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