分譲賃貸はやめた方がいい?デメリットが最悪?安い理由&トラブル

賃貸ノウハウ

分譲マンションのクオリティを賃貸で味わえるところが魅力の分譲賃貸マンション。

豪華なエントランスなど設備が整っていて住み心地がよさそうと思う方も多いはず。

ですが、中には「分譲賃貸はトラブルが多くてやめた方がいい」「分譲賃貸とは、そもそも何?」という口コミも見かけます。

そこで今回は、分譲賃貸とはどういう物件か、メリット・デメリットや家賃が安い理由について解説していきます。

分譲賃貸と賃貸マンション・一戸建て賃貸との違いについてもまとめているので、ぜひ参考にしてください。

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分譲賃貸をやめた方がいい理由【口コミまとめ】

分譲賃貸マンションについての口コミを見ていくと、メリットよりもデメリットの方が大きいと感じる方もいるようで、「やめた方がいい」という意見がありました。

やっぱり分譲賃貸やめた方がいいかしらねぇ?…分譲賃貸って防音防震設備に優れてるのに、それを瞬殺するデメリットがあるかもしれないから悩むのよねぇ。引用元:X-@licarcalicarca

具体的なデメリットには、以下のような意見が多く聞かれました。

ですが、住民トラブルや入居のルールについては、分譲マンションを購入した場合でもつきものとも言えます。

反対に、分譲マンションを賃貸で入居することには、以下のようなメリットもあります。

まずは、デメリットについて口コミを交えて詳しく解説してきます。

分譲賃貸のデメリット&最悪な口コミ

一見、設備も整っている印象の大きい分譲賃貸マンションですが、意外にも「トラブルが多くて最悪」など住んでみるとデメリットに感じることも多いようです。

分譲賃貸のデメリットには、以下のような口コミがありました。

これから分譲賃貸に住むことを考えている方に、住む前に知っておきたいデメリットに成り得る点を、1つずつ見ていきましょう。

分譲賃貸はトラブルが多い?退去費用など

分譲賃貸のトラブルで多く聞かれるのが、オーナーとのトラブルです。

去年の引っ越しで、退去時に、ちょっとトラブルがあって5万円余計にふっかけられて、…だから、分譲賃貸のオーナーは素人というか、そういうのってある気がします。引用元:X-@rindouwebdesign

分譲賃貸マンションは、その部屋ごとにオーナーが異なります。

分譲マンションを購入した一般の方がオーナーという場合が多いため、不動産に関するプロではいことを念頭においておきましょう。

どんなオーナーなのか分からないまま契約という場合もあるようで、後々のトラブルに発展することもあるのだとか。

二度と分譲賃貸は住まない。家主の人柄が解らず変な人ならとんでもない思いをすると勉強したので、そう決めました。引用元:X-@u1ERfwD6QlTinCW

その他にも、以下のようなトラブルもあるので注意しましょう。

▼分譲賃貸のよくあるトラブル

  • 不具合・修理にオーナーが対応できない
  • 公共料金の支払い請求がオーナー宛になっていて、後に請求される
  • マンション規約とオーナーの規約が違う
  • 退去時の費用が高額の場合がある
  • 上下階・隣人の騒音トラブル   など
これだけ見ても、オーナーとのトラブルが多いことがうかがえますね。
賃貸物件を運営しているプロのオーナーだとスムーズに進むことも、分譲賃貸のオーナーだと対応に遅れが出るなどトラブルに発展する場合もあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、分譲賃貸を契約する際には契約内容をしっかりと確認して、不安なことはあらかじめ聞いておくことが大切です。
分譲賃貸の契約については、オーナーが仲介・管理会社に依頼して、進めることが多いです。トラブルがあった場合も、仲介・管理会社に連絡することになるため、オーナーと対面で関わる機会は少ないと言えます。

分譲賃貸は入居中のルールがめんどくさい?

分譲賃貸はマンションの規約とオーナー側の規約が2通り存在するため、ルールがめんどくさいという点があります。

あと分譲賃貸の場合、その部屋毎に貸主(所有者です)がいます。管理組合ルール<貸主ルールが適応されるので、マンションでは犬OKでも、貸主がNG出したらNGになってしまいます。引用元:X-@tokyo_taro_man

分譲賃貸はオーナーの所有物なので、修繕やペット飼育などオーナー独自のルールが設定されていることがあります。

また、退去時の原状回復の度合いや負担費用の範囲もオーナーによって異なります。

原状回復に関して、借りる側の不利になるような契約内容ではないか、契約時に細かく確認しておきましょう。

トラブル対策のためにも、マンションの規約とオーナー側の規約の違いや負担費用の範囲などはしっかりと把握しておくことが大切です。

分譲賃貸は定期借家契約が多い?

分譲賃貸には定期借家契約と普通借家契約がありますが、利用者の割合からすると圧倒的に普通借家契約の方が多いというのが現状です。

ですが、「分譲賃貸を契約しようとしたけど定期借家契約だった」という口コミは多い印象でした。

近所にびっくりするほど家賃安いリノベ済み分譲賃貸見つけたんだけど定期借家だった…惜しい まぁ普通借家ならすぐ借り手見つかってるよな 引用元:X-@fujikko_o

上記で挙げたように、分譲賃貸の契約方法は2通りあります。

▼分譲賃貸の契約方法

定期
借家契約
契約期間がオーナーによって決められていて、
その期間を満了すると退去しなければならない。
借主の希望で更新することができない。
普通
借家契約
1~2年など契約期間は決められているが、
期間を満了しても借主の希望で更新することが可能。
長く住み続けられる。

普通借家契約の方が、借りる側の希望で長く住み続けられるため利用する方が多いです。

「転勤で2年間、家を空ける」など、戻ってきたらオーナーが住むと決まっている場合は定期借家契約になります。

しかし、都内の高級物件では定期借家契約の物件は増加しているというニュースもあります。

賃貸マンション市場で契約の期間が満了すれば更新しない定期借家物件がじわりと増えている。定期借家物件は借り手側に入居期間や中途解約の制限があるが、最近は全戸が定期借家の物件も出始めている。賃貸市場に出にくかった都心一等地の高級物件が多く出回るようになり、住宅の選択肢が広がっている。引用元:日本経済新聞-定期借家の賃貸マンション 高級物件などで増加

定期借家契約は、借主側に問題行動があった場合など、契約期間の満了を待てば短期間で退去が見込めるため、オーナー側からするとメリットになるようです。

分譲賃貸の審査が厳しい場合が多い?

分譲賃貸は、審査が厳しいという意見は多数ありました。

分譲賃貸マンションを申し込んだのですが、かなり大家さんの審査が厳しいらしいです。 というのも、最近3件ほど申し込みをした人がいたらしいのですが、全て大家さん審査でNGになったとのことでした。引用元:yahoo知恵袋‐分譲賃貸の審査について相談です。分譲賃貸マンションを…

オーナー側からすると、自分の所有物を貸すわけなので、借主の人柄や職業などを重視する方が多いようです。

ですが、あまり厳しくし過ぎてしまうと契約してもらえないこともあるので、「審査を甘くして空室を防ぐ」という場合もあります。

タワマンなどは分譲賃貸が多いので各部屋ごとにオーナーが違うパターンがあるあるなので緩い部屋もあればめっちゃ厳しい部屋もある 引用元:X-@nari_scout

全ての分譲賃貸の審査が厳しいという訳ではなく、オーナー次第ということが多そうですね。

分譲賃貸のメリット|住んでみたら最強!

分譲賃貸は、そもそもマイホームとしてオーナーが住みたいと思って購入した分、メリットが多いのも事実です。

分譲賃貸のメリットには、以下のような口コミがありました。

セキュリティ面や機能面について、「住んでみたら最強だった」という意見もたくさんあります。

ここでは、分譲賃貸のメリットについて詳しく紹介していきます。

分譲賃貸は安い|その理由は?

分譲賃貸が安い理由として、「定期借家契約だから」という意見がありました。

定期借家契約ですと、長く住み続けることができないため安い家賃設定になっていることがあります。

その他にも、以下のような理由で家賃が安くなっている場合があります。

  • 日当たりの悪さ・駅から遠い等の悪条件
  • 定期借家契約の契約期間が短期間
  • 住宅ローンなどの支払いが終わっている
  • 築年数や設備が古い    など

稀にですが、オーナーの私物が置いてあったり原状回復していないなどという場合もあるようです。

短期間で安くよいところに住みたいという方には、まさにピッタリな物件と言えます。

分譲賃貸は防音性が高い

分譲賃貸は、鉄筋コンクリートで壁が分厚く作られているため防音性が高い物件が多いです。

新居は分譲賃貸なんだけど、前のマンションと同じSRC造なのに防音性能が違いすぎる。 …他の居住者の生活音が誇張でもなんでもなく「全く」聞こえない。引用元:X-@encouragingride

元は分譲マンションとして売られている物件なので、通常の賃貸物件よりも防音性や断熱性などハイレベルな構造だったり素材にこだわったりしている場合があります。

分譲賃貸をお考えの場合は、防音性について構造や壁・天井の素材などを確認しておくと、さらに安心です。

分譲賃貸は耐震性に優れている

鉄筋コンクリートを使用したRC構造の分譲賃貸は、耐震性にも優れています。

実際に住んでいる方からも、耐震性の高さについて「安心」という口コミもありました。

ベイエリアの分譲賃貸タワマンに10年ほど住んでるので、何なりと 何よりスケールメリットと耐震構造の安心。引用元:X-@DonnSylvie_fr

RC構造のマンションは、築30年以上経過している旧耐震基準のものであっても、地震の被害がほとんど見られなかったという報告もありました。(参考1):国土交通省-マンション耐震化マニュアル

また、木造の場合であっても、2000年以降に建てられた物件は、建築基準法の改正もありかなり地震に強い構造になっています。(参考2):全国宅地建物取引業保証協会-建物の耐震性に関する基礎知識

分譲賃貸を希望する際は、築何年か・何構造のマンションなのかは契約前に確認しておくとよいでしょう。

分譲賃貸は設備が充実している

分譲賃貸のメリットとして、ハイクオリティな設備が充実しているといった意見が多くあります。

分譲賃貸で検索すると、もともと分譲マンションなので、賃貸専用マンションより設備がグレード高いこと多いですよ あと地味にいいのが24時間ゴミ出し可能なとことかですかね。 引用元:X-@mymeeeen_prfm

分譲賃貸は、オーナーがマイホームとして購入していることが多いため、床暖房や食器洗い乾燥機など、思った以上に設備が整っていたと驚かれる場合があります。

また、分譲賃貸は住民共用のオートロックのエントランスや、モニター付きインターホン機能などの防犯性にも優れています。

もちろん設備はオーナー次第になりますので、内見の際などに確認しておきましょう。

分譲賃貸とはどういう意味か?賃貸との違い

分譲賃貸とは言うものの、「そもそも分譲賃貸とは?」「他の賃貸物件との違いは?」と疑問も多いです。

分譲賃貸になるケースとしては、以下の場合があります。

▼分譲賃貸になるケース

  • 分譲マンションを購入したオーナーが、転勤など何らかの事情で住むことができないため賃貸にするケース
  • オーナーが元から投資目的で分譲マンションを購入して賃貸にするケース

その他にも、分譲賃貸のよくある疑問について解説していきます。

どんな物件がよいか検討する際の、参考にしてください。

分譲マンションと賃貸マンションの違い

分譲賃貸とは、分譲マンションを購入したオーナーがその部屋を賃貸として貸し出しているため、元は分譲マンションです。

分譲マンションと賃貸マンションには、以下のような違いがあります。

分譲マンション 賃貸マンション
価格 購入価格を支払う
(住宅ローンを組んで返済
する場合もある)
毎月の家賃を支払う
権利 購入者に所有権がある 大家・不動産管理会社に
所有権がある
管理
体制
住民による管理組合組織
で管理
大家・不動産管理会社が管理
部屋 リフォームなど自由にできる
賃貸として貸し出すことも◎
契約に基づき規定がある
原状回復の義務がある
設備 永住目的向けなため、
グレードの高い機能や
設備が多い
一般的な設備や機能が多い
グレードの高い物件は、
家賃も高い

分譲賃貸は、所有権は購入者であるオーナーにあります。

そのため、管理組合組織にはオーナーが入っているため借主が入る必要はありません。

マンションの管理について何か不具合があった場合は、オーナーもしくは不動産管理会社に連絡をして対応を待ちましょう。

また、分譲賃貸は賃貸の側面もあるため、オーナーの規約通りの原状回復を求められます

分譲賃貸と一戸建ての賃貸はどっちがいい?

分譲賃貸マンションと似ているのが、一戸建て賃貸です。

一戸建て賃貸にも分譲タイプのものがあるため、どちらがいいのか気になるところ。

分譲賃貸マンションと一戸建て賃貸の違いをまとめてみました。

分譲賃貸マンション 一戸建て賃貸
エリア 駅近など好立地な物件が多い 郊外や駅から離れている
条件が多い
近隣 隣接している家庭との
騒音トラブルが発生する
場合がある
隣の居住地と離れているた
め生活音が気にならない
駐車場 賃貸方式がほとんどで、
毎月使用料を支払う
敷地内に駐車スペースがあ
れば駐車場代はかからない
管理 主に賃貸した部屋の管理
(修繕はオーナーに連絡)
共有部は管理組合が管理
広いがゆえに、庭の手入れ
や各部屋の掃除などに手間
がかかる可能性がある
防犯 防犯カメラやオートロック式
エントランスなど、セキュリ
ティ対策に長けている
セキュリティ対策を個人で
考える必要がある
(大家・管理会社に確認が
必要)

分譲賃貸と一戸建て賃貸は、それぞれにメリットもあればデメリットもありますが、共通する点もあります。

▼分譲賃貸と一戸建て賃貸の共通点

  • 定期借家契約の場合がある
  • オーナー独自の契約内容がある
  • 物件数が少ない   など

これらの情報を参考にして、自分のライフスタイル合う物件を選んでみてください。

分譲賃貸の探し方|見分け方のコツ

分譲賃貸の探し方には以下のようなものがあります。

▼分譲賃貸の探し方

  • 不動産ポータルサイト
  • 住宅情報誌
  • 不動産会社のホームページ
  • ハウスメーカーへ問合せ   など

分譲賃貸の探し方として多くの方が利用するが、不動産ポータルサイトです。

ホームズやSUUMOなどのポータルサイトでは、多数の不動産会社の分譲賃貸を一覧で見ることができます

自分の持ち家である分譲マンションを賃貸に出すときに、不動産会社を通すことが多いため、不動産ポータルサイトには多くの分譲賃貸が紹介されています。

物件数自体が少ない分譲賃貸なので、探し方に迷った場合には、まずは不動産ポータルサイトで「分譲賃貸」と調べてみましょう。

大和ハウスや積水ハウスなどの大手ハウスメーカーの分譲マンションは、完売した場合も、一部購入者の事情で分譲賃貸になる場合があります。オーナーが分譲賃貸の管理をどこに任せるかにもよりますが、ハウスメーカーに問合せをしてみるのも一つの方法です。

また、「気になるマンションを移動中に見つける」ということもあります。

その場合は、賃貸マンションなのか分譲マンションなのかを見分ける必要があります。

分譲か賃貸かの見分け方として有効なのは、掲示物です。

看板などの掲示物に「○○管理組合」と書いてあれば、間違いなく分譲マンションになります。

また、建物のグレードも違うためエントランスやラウンジなど豪華と感じる場合は、分譲マンションであることが多いです。

分譲賃貸は引越しの挨拶をするべき?

分譲賃貸に引越した場合でも、引越しの挨拶はするべきでしょう。

分譲マンションは、共有スペースの使用や住民による管理組合が組織されていたりと、何かと顔を合わせる機会があります。

引越しの挨拶をしておいた方が、住民の方との関係を良好に保てます。

▼引越しの挨拶をした方がよい相手

  • 管理人
  • 上下左右の部屋の方
  • 不動産管理会社(仲介業者)

分譲賃貸は、オーナーが不動産管理会社に委ねていることが多いので、オーナーに会わずに引越すことがほとんどです。

ですので、オーナーへの挨拶はなくても大丈夫です。

その分、分譲賃貸に住んでいてトラブルがあった場合などの対応してくれる不動産管理会社には電話でも可能なのでお礼を伝えておくことをおすすめします。

まとめ

今回は、「分譲賃貸はやめた方がいい」という口コミを切り口に、分譲賃貸のメリット・デメリットについてご紹介しました。

オーナーとのトラブルが多いという意見がありましたが、不動産会社を仲介して契約することが多いため、入居後も不自由なく生活している方はたくさんいます。

あらかじめ、どんなトラブルが起きやすいかなどデメリット面を知っておくことで対処できることも多いです。

分譲賃貸とは、設備や機能性に優れたお得な物件とも言えるので、ぜひ今後のお部屋探しの参考にしてみてください。

▼参考にしたページ一覧

(参考1):国土交通省-マンション耐震化マニュアル
(参考2):全国宅地建物取引業保証協会-建物の耐震性に関する基礎知識

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