「家にゴキブリが出た!どうしよう!」誰もが経験するかもしれないこの恐怖。
しかし、ゴキブリは本当にそのように恐れるべき存在なのでしょうか?
実は、ゴキブリは人間に直接危害を加えることはほとんどありません。
とはいえ、衛生面への影響や気持ち悪さから、やはり駆除したいと思う方も多いはず。
この記事では、ゴキブリに対する不安を解消し、冷静に対処できる方法を解説していきます。
▼この記事に書いていること
ゴキブリを見失ったときの対処法や、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法、さらにはゴキブリが出ないための予防策まで、具体的な情報を分かりやすくお伝えします。
この記事を読めば、ゴキブリへの恐怖心はきっと和らぎ、安心して生活できるようになるはずです。
ゴキブリは気にしなくて大丈夫?
ゴキブリは人間に直接危害を加えることはほとんどないので、気にならない人はそのままにしていても大丈夫です。
しかし、ゴキブリは繁殖力や生命力の高さから、一度増えてしまうと対処しきれなくなってしまうことがほとんど。
そのため、「ただちに実害は起こりにくいものの、繁殖して後々大変な思いをする」と考えましょう。
また、ゴキブリの行方に関するよくある質問がこちらです。
それぞれ詳しく解説します。
ゴキブリは勝手に出ていく?気にしすぎ?
「ゴキブリを見失ったけど、勝手に出て行ってくれるかな…?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、ゴキブリは自分にとって快適な環境があれば、そこに居続ける傾向があります。
ゴキブリにとって快適な環境とは、餌となる食べかすや水分が豊富で暗くて暖かい場所です。
つまり、ゴキブリが住み着きやすい環境であれば、勝手に出て行くことは期待できません。
むしろ放置しておくとその繁殖して、数が増えてしまう可能性があります。
そのため、ゴキブリを見つけたら適切に対処し、その後も予防対策を徹底することが肝心です。
見失った場合|放置して寝る危険性は?
ゴキブリを見失った場合、放置して寝てしまうのは危険です。
ゴキブリは夜行性で、暗闇の中で活動します。
あなたが寝ている間にゴキブリがあなたの体の上を這い回ったり、布団の中に入ったりする可能性もゼロではありません。
また、ゴキブリは様々な細菌やウイルスを媒介することがあります。
ゴキブリに噛まれたりゴキブリのフンを吸い込んでしまったりすると、アレルギーや感染症を引き起こす可能性も考えられるでしょう。
そのため、ゴキブリを見失った場合は毒餌や捕獲罠などで早急に駆除するのがおすすめです。
布団に入ってくることはある?
ゴキブリは基本的に人間を避ける性質があるため、ゴキブリが布団に入ってくることはほとんどないでしょう。
ただし、ゴキブリが住み着きやすい環境であれば、布団の中に入ってくる可能性もゼロではありません。
特に布団の下やベッドフレームの隙間は、ゴキブリが隠れやすい場所です。
ゴキブリに接近されないためにも、寝具の下を定期的に掃除し、清潔に保つようにしましょう。
「ゴキブリ一匹いたら百匹いる」は本当か|実際は何匹いる?
「ゴキブリを1匹見つけたら、100匹はいる」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。
この言葉はゴキブリの繁殖力の高さを表す言葉としてよく使われていますが、ほぼ事実と言えるでしょう。
というのも、ゴキブリは種類にもよりますが、一度に10~30個ほどの卵を産み、産卵回数は一生に15回以上と言われているからです。
そのため、1匹のゴキブリと思えても、短期間で数十匹、数百匹へと増える可能性があります。
ゴキブリの繁殖力は、私たちが想像するよりもはるかに高いのです。
部屋にゴキブリがいるか確かめる方法
部屋にゴキブリがいるかどうか不安な場合は、以下のような方法で確かめることができます。
- 目視で確認する
- 粘着シートを設置する
- 糞や卵(粒状)、死骸の有無を確認
なお、ゴキブリは特定の場所に生息し、よく現れる傾向があります。
以下はゴキブリが隠れやすい場所なので、気になる方はチェックしてみてください。
キッチン | シンクの下、冷蔵庫の裏 食器棚の中、排水溝 |
---|---|
お風呂場 | 排水溝、浴槽の縁 鏡の裏 |
トイレ | 便器の裏、タンクの中 排水溝 |
リビング | ソファの下、テレビ台の裏 本棚の中、壁の隙間 |
寝室 | ベッドの下、クローゼットの中 窓際 |
上記の場所にゴキブリの糞や脱皮殻、卵が見つかれば、ゴキブリがいる可能性が高いです。
また、ゴキブリホイホイなどのトラップを設置してみるのも有効でしょう。
ゴキブリが家の部屋に出たら?駆除する方法
ゴキブリが部屋に出た場合、できるだけ早く駆除することが重要です。
ゴキブリは2週間に一度のペースで産卵するともされている上、様々な細菌やウイルスを媒介することがあります。
また、ゴキブリの糞や死骸はアレルギーの原因になることもあるので、敏感な方は注意が必要です。
ゴキブリは以下のような駆除方法で撃退しましょう。
アイテム | 効果 |
---|---|
殺虫スプレー | 有効成分でゴキブリの動きをにぶらせたり 冷却して動きを止めるものがある |
食器用洗剤 | 食器用洗剤に含まれる界面活性剤で ゴキブリの呼吸器官をふさいで 窒息死させる |
粘着シート | 粘着シートにゴキブリをくっつけて 動けなくさせる |
毒餌 | ゴキブリが出やすい場所に毒餌を置くことで その個体を死に至らせたり、巣にいる 仲間もまとめて駆除する |
くん煙剤 | 駆除に関する有効成分を噴射することで 部屋全体をまとめてゴキブリにとって 住みにくい空気、環境にする |
触らずに処理!家にあるもので部屋から追い出すには?
ゴキブリを直接触るのは気持ち悪いので、触らずに駆除したいですよね。
ゴキブリが苦手で直接触れない方は、下記の方法を試してみてください。
アイテム | 効果 |
---|---|
熱湯 | 60℃以上の熱湯をたくさんかけると ゴキブリは死ぬ |
食器用洗剤 | 食器用洗剤をゴキブリに直接かける ⇒界面活性剤が含まれているため ゴキブリの気道を塞ぎ、窒息死させられる |
これらの方法を試しても駆除できない場合は、市販のゴキブリ駆除剤(くん煙材など)を使用しましょう。
部屋にゴキブリが出て寝れないときは?
ゴキブリが出て寝れない場合、ゴキブリ駆除剤を使用するか、ゴキブリが落ち着くまで部屋の明かりをつけたままにして、ゴキブリが活動しにくい環境を作りましょう。
最も効果的なのはくん煙材などのゴキブリ駆除剤を使用することですが、部屋を閉め切った上で1~2時間ほど放置する必要があるため、早急に対処したい方には不向きかもしれません。
ゴキブリは夜間に活発に活動する傾向があります。
そのため、電気を付けたままにして部屋を明るくしておくと、ゴキブリが活動時間ではないと勘違いし、動きをにぶらせられる可能性があるのです。
明るいまま寝るのは睡眠の質の低下に繋がりますが、ゴキブリがどうしても気になる場合の一時的な対処として検討してみてはいかがでしょうか。
ゴキブリが出ない家に!部屋の中の予防対策
ゴキブリが出ないためには、部屋を清潔に保ち、ゴキブリが住み着きにくい環境を作る必要があります。
ゴキブリは餌となる食べかすや水分、そして隠れ場所を求めてやってきます。
そのため、これらの要素を徹底的に排除することが重要。
部屋の中はこまめに掃除をし、湿気がこもらないように対策を取りましょう。
また、以下の場所別の対策についてもまとめました。
それぞれ詳しくご紹介します。
玄関の対策は?
ゴキブリは玄関ドアや網戸のわずかな隙間から侵入することが多いです。
玄関の隙間を塞ぐには、隙間を塞ぐ専用のテープやパッキンを使用しましょう。
また、網戸は破れていないか定期的に確認してください。
ゴキブリは網戸開いた小さな穴から侵入することがあります。
網戸の破れは修理するか、破損箇所が大きい場合は新しい網戸と交換しましょう。
また、玄関にゴキブリ忌避剤を設置することも有効です。
ゴキブリ忌避剤には天然ハーブ由来の成分を使用しているものもあり、小さな子どものいる家庭でも安心して使用できますよ。
ベランダの対策は?
ゴキブリはベランダの排水溝をつたって侵入する他、植木鉢を巣にすることがあります。
ベランダの排水溝は定期的に掃除し、水たまりを作らないようにしましょう。
また、植木鉢の受け皿には、水が溜まらないようにしてください。
ベランダにゴキブリが侵入しやすい場合は、ベランダ用のゴキブリ駆除剤を設置しましょう。
家の外の対策は?
家の外にゴミ置き場がある場合は、ゴミ箱にフタをしておく、ゴミはこまめに捨てる、ゴミ置き場を清潔に保つようにしましょう。
ゴキブリは生ゴミだけでなく、内容物の残ったお酒の缶や洗っていない缶詰の空き缶、肉や魚のトレー、湿った段ボールなど様々なものに群がります。
そのため、ゴミを出す際はものにより洗う、湿ったままにしないなど、ゴキブリが好む状況を排除することが重要です。
また、家の周りに草や木が生い茂っている場合、定期的に刈り込みを行い、ゴキブリが隠れやすい場所をなくすのも有効と言えます。
ゴキブリ対策に最強のハーブは?
ゴキブリはハーブの香りにも反応します。
ゴキブリは以下のようなハーブの香りが苦手です。
- ミント
- ユーカリ
- レモングラス
- ラベンダー
- シナモン
- クローブ
これらのハーブの精油をアロマディフューザーで拡散することで、ゴキブリの侵入を防ぐ効果が期待できるでしょう。
川沿いの家はゴキブリが多い?出やすい家の特徴
川沿いの家はゴキブリが出やすいと言われています。
これは、川沿いがゴキブリにとって住みやすい環境だからです。
川沿いは湿気が多く、食べ物が豊富で、隠れ場所が多い=「ゴキブリが生活しやすい環境が整っている場所」と言えます。
また、川沿いの家の中でも以下のような住居はゴキブリに好まれやすいと言えるでしょう。
- 築年数が古い木造住宅
- 換気をする習慣がなく部屋が湿っぽい
- 網戸が破れている
- ゴミを家にため込んでいる
川沿いの家に住んでいて上記にあてはまる場合、より住みよい環境としてゴキブリに移り住まれないよう、特に注意が必要です。
ゴキブリは光に集まる?どこから入る?
ゴキブリは光に集まるというよりも、暗い場所を好む傾向があります。
むしろ光の当たる広々とした空間は苦手なので、暗い場所に追い込んで捕まえることもできるでしょう。
なお、ゴキブリが家の中に入ってくるのは、主に玄関、窓、排水溝、換気口などの隙間からです。
これらの隙間をしっかりと塞ぐことで、ゴキブリの侵入を防ぎやすくなります。
ペットボトルの放置はNG?
ペットボトルの飲み残しを放置しておくと、ゴキブリがそこに集まってしまう可能性があります。
ペットボトルはゴキブリにとって、隠れ場所や水分補給の場所になるからです。
また、甘いジュースなどは雑食のゴキブリにとって良い栄養となってしまいます。
ペットボトルは開けっ放しで放置せず、必ず蓋をして片付けるか洗って捨てましょう。
3階で出た場合はどこから?
ゴキブリは3階ほどまでなら飛んできて侵入することができます。
そのため、侵入経路は配管だけでなく、ベランダや玄関なども考えられるでしょう。
4階以上の高さになるとゴキブリは飛べないため、自力で飛んできたのではなく、どこからか侵入してきた可能性が高いです。
ゴキブリは排水溝、換気口、窓などの隙間から侵入することが多いので、これらの箇所の隙間を塞ぐなど対策を取りましょう。
ゴキブリが平気になる方法|平気な人の心理とは?
ゴキブリが平気になる方法として最も効果的なのは、ゴキブリに対する正しい知識を学ぶことです。
例えば、「ゴキブリは滑空しかできないため、床にいるゴキブリが自分の顔まで飛んでくることはない」などの正しい知識を持っていれば、ある程度恐怖心を抑えられるのではないでしょうか。
また、ゴキブリは見た目が気持ち悪く素早く動くため、恐怖心を抱く人も多いですが、実際には人間に直接危害を加えることはほとんどありません。
先述したようにゴキブリを見失った場合の対処法やゴキブリの予防策を学ぶことで、冷静に対処できるようになるでしょう。
また、ゴキブリが平気な人の心理には、以下のような要因が考えられます。
- 幼い頃からゴキブリに慣れ親しんでいる
- そもそもゴキブリへの恐怖心がない
- ゴキブリをただの虫として認識している
アリやカブトムシなど、ゴキブリ以外の虫なら平気という人はよくいますよね。
ゴキブリが平気な人はそれらの虫とゴキブリに差を感じていないことがあります。
何となく怖いイメージのあるゴキブリも、生態を把握することで恐怖心を抑えられるかもしれません。
まとめ
今回は以下の内容で紹介しました。
- ゴキブリを放置するとすぐに繁殖する
- ゴキブリは短期間で100匹に増える事も
- ゴキブリは特定の場所に生息、出現する
- 清潔で湿気のこもらない環境にして対策
- 既にゴキブリがいる場合は対策品を使用
ゴキブリは見た目や動きが気持ち悪く、多くの人が嫌悪感を抱く存在ですが、実際には人間に直接危害を加えることはほとんどありません。
しかし、衛生面への影響や気持ち悪さから、やはり駆除したいと思う方も多いでしょう。
本記事ではゴキブリを見失ったときの対処法や、部屋にゴキブリがいるか確かめる方法、さらにはゴキブリが出ないための予防策もまとめているので、困ったときに見返して参考にしてみてくださいね。
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