引っ越しって、荷造りが本当に大変ですよね。
「あれもこれも段ボールに入れなきゃいけないの?」
「でも、この家具はそのままの方がいいのかな?」
このように、引っ越し準備中に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
今回は引っ越しの際に段ボールに入れない方が良いもの、そのまま運べるものについて解説していきます。
▼この記事に書いていること
この記事を読めば、引っ越し準備がスムーズに進み、当日慌てることなく新生活をスタートできるでしょう。
引っ越しの時にそのままでいいもの|段ボールに梱包しないものは?
引っ越しの荷造りをしていると、ついつい全ての荷物を段ボールに詰め込んでしまいがちですが、実はそのままの状態でいいものもあります。
そのままでいいものの代表例は家具や家電などです。
家具や大型家電の梱包は引っ越し当日に業者が行うことが多いので、そのままでも問題ありません。
引っ越し業者は見積もりの際に確認した家具や家電の種類に合わせて適切な梱包材を用意して、破損や傷付きを防いで運搬してくれます。
また、引っ越しの際にそのままでいいものには以下のような項目があります。
それぞれ詳しくご紹介します。
家電|どこまで梱包する?
引っ越しの際、家電はどこまで梱包するか迷ってしまいますよね。
以下のような大型家電は基本的にそのままの状態でも運搬してもらえます。
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- テレビ
- エアコン
ただし、冷蔵庫の中身を空にしたり、洗濯機の排水ホースから水を抜いておくなどの準備は必要です。
上記のような大型家電は引越し業者が専用の梱包材で丁寧に保護してくれるので、自分で梱包する必要はありません。
一方、以下のような段ボールに入るサイズの小型家電は自分で梱包するよう指定されることがあります。
- 炊飯器
- 電子レンジ
- トースター
- 照明器具
続いて家電を自分で梱包する際の注意点について解説します。
家電を自分で梱包する際の注意点
家電を自分で梱包する場合、以下のポイントを抑えておきましょう。
- 電源コードはまとめて固定する
- 壊れやすい部分は緩衝材で保護する
- 段ボールに「取扱注意」と大きく書く
- 一つの段ボールに一つだけ入れて固定
家電に限らず、引越し業者は依頼者の荷物がトラック内で動いてつぶれないよう、できる限り配慮してくれます。
加えて、段ボールの目立つところに「取扱注意」と大きく書くことで、より注意深く運んだり積載してもらえるでしょう。
そのため、家電のように繊細なものを詰める場合は注意書きをしておくと安心です。
机・ベッドなどの家具
基本的に、以下のような家具は引っ越し時にそのままの状態で運んでもらえます。
- 机・テーブル
- ベッド
- テレビ台
- 食器棚
- 本棚
※収納家具は中身を全て抜いた状態
家具の中でも解体できるものについては、引越し業者が当日に解体して、搬出・搬入してくれます。
解体できないものはそのままの状態でも運搬可能です。
ただし、家具の大きさや重さによっては、そのままの状態だったり解体しても搬出・搬入が難しい場合もあるので、事前に引越し業者に相談しておくのがおすすめ。
また、組み立て直しができない家具については対応不可という引っ越し業者もあるので、注意が必要です。
家具を自分で梱包する際の注意点
家具を自分で梱包する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 家具の脚や角は緩衝材で保護すると安心
- 収納家具の引き出しは空にして固定する
- 家具の表面は養生シートなどで保護する
机や棚など角のある家具や椅子の脚は、運搬中に擦ってしまうと削れてしまう可能性があります。
また、家具表面もトラックでの移送中や搬出入の際に傷が付く恐れがあるので、緩衝材や養生シートなどで保護しておくと安心です。
その他、収納家具の中身は空にして、引き出しが出てこないよう養生テープで固定するなど、運搬中のトラブルが起きないよう対策しましょう。
マットレス・布団
マットレスや布団は引越し業者から布団袋を用意してもらえるケースが多いです。
引っ越し業者の方で布団袋の用意がない場合は、自分で用意しましょう。
また、布団袋に入れる前にマットレスや布団をきちんとたたんで埃などを落としておくと、引っ越し先ですぐに使えて便利です。
マットレスを自分で梱包する際の注意点
マットレスを自分で梱包する場合は、以下の点に注意しましょう。
- マットレスは専用のカバーで保護する
- 布団は圧縮袋を使ってコンパクトに収納
⇒スペースを節約できる
マットレスは購入時のように圧縮して梱包するのは難しいです。
そのため、自分で梱包する場合はエアパッキンや大型ラップ、不要なシーツなどで包むと良いでしょう。
また、布団に関しては大型の圧縮袋を利用すると、無駄なスペースを取らずにトラックに積めるのでおすすめです。
衣装ケース&中身の服
衣装ケースの中身が服やタオルなら、そのままの状態で運んでもらえるのが一般的です。
しかし、化粧品や食器など衣類以外のものを入れている場合は別途梱包のうえ、段ボールに移し替える必要があります。
また、搬出前に衣装ケースのフタがしっかりと閉まっているか確認しましょう。
もし運搬中にフタが開いてしまうと中の荷物が飛び出してしまい、破損や汚れが付くなどのトラブルが起こる可能性があります。
衣装ケースを自分で梱包する際の注意点
衣装ケースを自分で梱包する場合は、以下の点に注意しましょう。
- 衣類以外のものは取り出して別途梱包
- 衣装ケースのフタは閉めて固定する
- キャスター付きの場合は外す
- 衣装ケース側面に内容物のメモを貼る
衣装ケースの中でもキャスター付きのタイプだと、運ぶ際に外すようお願いされることがあります。
その場で外していると時間がかかってしまうので、あらかじめ外しておくとスムーズです。
また、衣装ケースは積み上げて搬出・搬入することが多く、どこに何が入っているか分からなくなってしまうこともしばしば。
衣装ケースの上に中身のメモを貼ると積み重ねた際に見えなくなってしまうので、側面に貼っておくと分かりやすいですよ。
コンテナボックス
コンテナボックスも中身が衣類など割れ物や貴重品以外であれば、そのままの状態でも運んでもらえることが多いです。
重いものや壊れやすいものが入っていると運んでもらえない業者が多いので、中身は別途梱包して段ボールに移し替えましょう。
段ボールに入らない長いもの|傘・物干し竿
傘や物干し竿など、長さのあるものは段ボールに詰めるとフタが閉まらない場合があります。
段ボールに入らない長いものは、ビニール紐などで縛ってまとめておきましょう。
引越し業者に依頼する場合、事前に相談しておくと適切な梱包方法で運んでくれてスムーズです。
引越しの段ボールに入らないものは?梱包サービスはどこまで?
引っ越しの際、段ボールに入らないサイズのものに関しては、引っ越し業者に梱包を依頼するのがおすすめです。
梱包に困っているものがある場合、事前に相談しておくのも良いでしょう。
ただし、引っ越し業者によって梱包サービスの内容は異なります。
以下は梱包サービスの一例です。
- 食器・靴など特定の荷物専用のボックス
- ハンガーボックスの貸し出しサービス
上記のようなサービスがある引っ越し業者でも、何をどの程度詰めたいかを知らせておかないとボックスが足りなくなってしまう可能性があるので、確認しておきましょう。
また、引越しの段ボールに入らないものや入れ方で悩む人が多いものの代表例がこちら。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ハンガーラックの服・タンスの中身
ハンガーラックにかけたままの洋服は、ハンガーボックスを利用するのがおすすめです。
ハンガーボックスは引越し業者から借りられることが多く、当日に業者がラックから服を移動してくれる場合もあります。
タンスの中身については、そのままでOKな場合と段ボールに移し替える必要がある場合があるので注意が必要。
例えば、タンスの状態やサイズ、重さの他にも搬出・搬入条件によって、同じ引っ越し業者でも判断が異なることがあります。
なお、重いものや壊れやすいものが入っている場合は、梱包のうえ段ボールに移しておきましょう。
PCモニター・テレビ
PCモニターやテレビは、専用の梱包材で梱包してくれる引越し業者が多いです。
自分で梱包する場合は画面に傷がつかないように、エアパッキンや不要な毛布などの緩衝材をしっかりと巻きましょう。
また、配線はしっかりとまとめて固定しておくと断線を防止できますよ。
食器
食器は割れやすいので、丁寧に梱包する必要があります。
食器を1つずつ新聞紙やエアパッキン(プチプチ)で包み、平皿なら段ボールに立てて詰めましょう。
また、茶碗やコップなど高さのあるものは伏せて段ボールに入れ、隙間を緩衝材で埋めると割れにくくなります。
食器専用のボックスを用意してくれる引越し業者もあるので、割れてしまわないか心配な方は相談するのがおすすめです。
靴
靴は購入時の箱がある場合はそのまま箱に入れて、段ボールに詰めましょう。
箱がない場合、つま先とかかとが互い違いになるように靴底を合わせてから新聞紙などで包んで、段ボールに詰めましょう。
なお、靴を詰める際は以下の点に注意してください。
- 入れる前に靴の汚れを落とす
- 色写りを防止するため新聞紙などで包む
- シューキーパーなどで型崩れを予防する
また、靴専用のボックスを用意してくれる引越し業者もあるので、気になる方は相談するのがおすすめです。
引っ越しの梱包はどこまでやる?
引っ越しの際に自分で梱包する範囲は、引越し業者との契約内容によって異なります。
基本的なプランの場合、家具や大型家電など段ボールに入らないもの以外は全て自分で梱包するのが一般的です。
しかし、「時間がない」「荷造りが苦手」など事情がある場合は、引越し業者に梱包を依頼することもできます。
梱包お任せプランだと割高にはなりますが、忙しい方や金額が上乗せになっても楽に引っ越ししたい方には最適です。
段ボールに入れてはいけないもの
引越し業者に依頼する場合でも、自分で運ばなければいけないものがあります。
例えば、以下のものは段ボールに入れてはいけません。
- 現金や貴金属などの貴重品
- 火薬類やガソリンなどの危険物
- ペット、植物、骨董品など
上記は特殊な管理を要するため、国土交通省が定めた標準引越運送約款で引き受け不可とされています。
これらのものを段ボールに詰めてトラブルがあっても補償は受けられないので、自分で運びましょう。
段ボールに入れないほうがいいもの
以下のものは、段ボールに入れない方が良いでしょう。
- 新居ですぐ使うもの
- リモコン
- 鍵
- 当日ギリギリまで使うもの(掃除用品など)
- 生鮮食品・冷凍食品
- 大量の本やCD
新居ですぐ使うもの(歯ブラシやトイレットペーパーなど)や鍵を段ボールに入れてしまうと、すぐに取り出せず不便です。
また、運搬中は常温にさらされてしまうので、食品はできるだけ引っ越し前日までに食べ切っておきましょう。
その他にも、一つの段ボールに大量の本やCDを入れると、箱の底が抜けてしまう可能性があり危険です。
本やCDは複数の段ボールに分散させて緩衝材で隙間を埋めておくと、破損を防止できます。
引越の時の照明はそのままでOK?
照明器具が備え付けの場合、持っていってしまうと返還か弁償しなければならないので、元から付いていたものか否か確認しましょう。
自分で取り付けた照明器具だとしても、引越し当日まで使うので、そのままにしておいて梱包は最後に行うのがおすすめです。
なお、照明器具は壊れやすいので、丁寧に梱包する必要があります。
緩衝材や毛布で包む、購入時の箱に入れるなど、衝撃から守る工夫をしましょう。
引越し業者に依頼する場合は、事前に相談しておくと専用の梱包材を用意してくれたり、どのように梱包すべきか教えてくれたりします。
引っ越しで段ボールに入れなくていいものまとめ
引っ越しで段ボールに入れなくていいもの、自分で梱包しなくていいものについてまとめました。
- 家具
- 大型家電
- 布団・マットレス
- 衣装ケース(中身は服や衣類のみ)
- コンテナボックス(中身は服や衣類のみ)
- 長いもの(傘、物干し竿など)
上記の荷物はそのままにしておいても、引っ越し業者が梱包して運んでくれるのが一般的です。
ただし、上記に当てはまる荷物でも引っ越し業者のサービス内容によっては、自分で梱包しなければいけない場合もあります。
また、貴重品や危険物、動植物などの特殊な管理が必要なものは、引っ越し業者での引き受けができないので、自分で管理しましょう。
段ボールに入れてもいいか迷ってしまったら、事前に引っ越し業者へ確認しておくとトラブルを回避できるのでおすすめです。
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